文化財保存計画協会 Japan  Cultural  Heritage  Consultancy

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代表ご挨拶

協会代表 矢野 和之(左端)[ウズベキスタンにて]

協会代表 矢野 和之(左端)
[ウズベキスタンにて]

 昨今、文化財そのものの概念が、どんどん広がっています。文化遺産や文化資産などという、言い方もされるようになってきました。

 文化遺産として保存し、その価値を維持しながら、さらにその価値を向上させ、現代的機能を満足させるという計画づくりが必要になってきている今、歴史的・文化的価値の判断能力、保存の技術能力、活用の計画能力及びデザイン能力が必要であると考えています。

 長い時間の経過のなかで、当初の輝きを失ってしまった文化遺産に本来あった価値を取り戻し、新たな価値を加えていく計画づくり、歴史的景観や文化的景観についても、それらの潜在的な価値を見抜き、価値を顕在化させる計画づくりこそ、私たちの仕事です。価値の顕在化に成功すれば、文化遺産をながく継承し、地域のアイデンティティを確立し、文化的観光や伝統産業の高まりによって地域の活性化がなされていくでしょう。

 歴史の堆積した都市や地域では、都市計画・地域計画は歴史をベースに考え、景観は歴史的景観をベースにデザインされる必要があります。このように歴史をベースに考えることは、ヨーロッパ諸国では当たり前に行われていますが、日本では一般的とは言い難く、目前の課題解決のために歴史的な蓄積をいとも簡単にスクラップする行為が長く続けられてきました。これらの問題として、研究と計画行為との間につながりが少ないことは見逃せません。それ故私たちは、歴史と計画をつなぐ職能が存在すべきと提言して参りました。

 文化財保存計画協会はこのような考えを骨子に設立され、30年以上の長きに渡って文化遺産保存のために寄与しています。今後も引き続き、蓄積された保存技術力を駆使しながら文化遺産保存に務めて参る所存でおりますが、内外問わずに広く社会貢献していくことが、私たち文化財保存計画協会の使命であると考えています。

矢野 和之

代表取締役 略歴

1946年
熊本県生まれ
1969年
武蔵工業大学工学部建築学科卒業
1971年
同大学大学院工学研究科(建築学(建築計画専攻))修士課程修了
1977年
同大学大学院工学研究科博士課程単位取得退学
現  在
(株)文化財保存計画協会代表取締役
駒澤大学文学部非常勤講師
武蔵工業大学大学院非常勤講師
日本イコモス国内委員会事務局長
財団法人 永青文庫評議員
社団法人 日本ユネスコ協会連盟世界遺産専門委員会委員
岩手県平泉町景観形成審議会委員
三重県鳥羽市まちづくりデザイン戦略会議委員
(文化財建造物保存修理、遺跡保存整備等、国内外プロジェクトに参画)
著  書
空間流離
甦る古墳文化
歴史のまちのみちづくり(共著)
都市の水辺をデザインする(共著)
パッシブ設計手法事典(共著)
歴史を未来につなぐまちづくり・みちづくり(共著)
その他、修理報告書等多数

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